介護職員による介護職員の為の痴話

皆様はじめまして。
私のブログに少しでも興味を持って頂きまして
ありがとうございます。

私は福祉業界で働き10年。児童から介護まで携わって
まいりました。現在は介護職員として働いております。

介護施設で働く介護職員の皆様は、日頃、様々な想いを
抱きながら働いておられる事と思います。

 そこで、介護職員目線で客観的又は主観的にと様々な
ことを記事にできればと思っています。
そこには、笑い話から真剣な話し、便利グッズ等など、
出来るだけ多角的で公益的になるようになればと思って
おります。

また、このブログを通じて皆さまのお知恵を頂き、なお
精進できるようにと思っております。

介護職員の誇りは何?

介護職員の皆様、本日もお仕事お疲れ様です。


さて、今回は「介護職員の誇りは何?」というお題を医療職と絡めながら話を
進めていきたいと思います。その先に、何が見えてくるのでしょうか。



介護職員の専門性、誇り・プライドとは何?と問われて即答できますでしょうか。
私の勤める特養では、殆どの方は即答できませんでした。


介護職員は医療の知識、技術を持っている訳でもない。医療の権限も与えられていない。
施設では無資格者で更には無勉強者までいる。
かといって、福祉施設に於いては、看護助手でもない。ん~、、訳が分からない。


そういえば、どこの施設でもいませんか?「知ったかぶりの医療知識を持っている
介護職員」が・・・。例えば、薬の名前、作用と副作用は知っているが禁忌事項や
アレルギー、飲み合わせ、疾病との絡み等まで当然知らない。
これは非常に無責任なことです。医療を低くみているのです。つまりは、命やその人の
人生、人格等も低くみていることに気が付いていない。そして、家族、医師、看護師にも大変
失礼なことです。他にも色々あり、切りが無い程です。


ただ、医療の知識が多い介護職員は頼もしいですよね。心強い。


のですが、どこかズレている職員が多いのは何故でしょう。


医療の知識が増えると勘違いしてくる人が多いんです。


介護職員は、医療の知識が必要だ。ここまでは「大正解」です。しかし、
あくまで、異変に気付く力、精神・身体を気遣う力を少しでも底上げする為のものであって、
診断や方針等は、医師や看護師等の医療職の分野になるのです。


便秘がちな利用者に対して、看護師に相談無く「はい、多量の普通便が出ました。
腹圧介助をしたら沢山。びっくりしました。」等と報告。


いやいや、だれが腹圧介助しても良いと判断したんだ?お前は医学を勉強したのか?


また、何でも看護師に連絡、相談をする介護職員を疎ましく思う看護師がいるのも
また事実。
「そんなことまで連絡しなくても良い。」「それくらい分かるでしょ?!」的な。
それが、介護職員が看護師に報告しなくなってきて、勝手な判断、医療的行為に手を
染め、勘違いが始まるのです。


話を進めます。


 貴方は「看護師になりたい」「介護職員より看護師の方が介護が出来る」と
思った事はありますか?実は、ここが核たる部分です。


看護師になった方が介護が出来る・・・と心の奥底で思っている人は、どうぞ看護師の
専門学校、大学へ進学して下さい。このように思う人程、「介護職員の誇りは何?」と
即答できない人が多いように感じます。また、専門性も分からないでしょう。


そう、介護の世界を「医療的視点でサポートする」のか「※福祉※の視点でサポートする」
のか、この立ち位置がしっかり確立している職員は即答できると思います。


福祉の分野であれば、児童養護施設であれば、ご飯を作ったり、お弁当を作ったり、
洗濯、掃除、と言ったまさにお父さん、お母さんの代わりをする仕事です。
老人ホームもそうです。介護は、そこに高齢者の精神・身体に気を使う部分が少し
増えるだけであって、特別脚光を浴びる世界ではありません。
最期を迎える場所でもありますから、医師、看護師、ケアマネ、栄養士等と連携が必要なってきます。


しかし、「お父さんやお母さんの代わり」といった子どもの世界に合わせてみれば、
介護は「利用者の家族の代わりに」という・・・ここに喜びや楽しさを見出せるかどうかなの
だと思います。


介護福祉の視点は「その人らしい日常生活を一緒に過ごしながら守る」ということです。
ここに喜びを見出せない介護職員の腹の中はこのような不満だらけです。


・看護師は良いよなぁ。。。給料、地位、介護職員を顎で使う、上司、、、これらに対する
 嫉妬や不満。そして、介護職員を馬鹿にするんじゃないと一人憤る。このようなタイプ
 いませんか?不満なら介護を辞めれば良いのです。看護師を目指せばよいのです。


介護職員は、その人の日常を出来るだけ安全、安楽、そして楽しく、大きな変化が無く(無理なく)
過ごせるようサポートする存在に尽きます。


たくさん書きましたが、誇りに感じるものは、人それぞれでしょう。
介護職員だから何も出来ないと思いこむものもないのだと思います。